山王権現


山王権現の由来は大岩山毘沙門天の縁起に次のように記されています。


聖武天皇の治世、行基上人は大和国、菅原寺におりました。
行基上人は聖徳太子作、閻浮檀金の毘沙門天像を常に所持し、心の中で関東地方に下り霊地を開き、この毘沙門天像を安置して衆生を救済したいと誓っていた。
すると、ある夜、夢の中に一人の老翁(山王権現)が現われ、行基に告げて言います。「汝の祈願は長年に渡るものだ。汝に霊地を指し示そう。礁氷峠の東、利根川の北に、下野国がある。まさにこの場所は汝が行き、開山すべきところである。」
行基菩薩は不思議なことだと思い、「心願がかなって成就したならば、必ず祠を創立して、この異人を祀り、一山の鎮守としよう」と誓います。


これが大岩山毘沙門天に山王権現がある所以とされています。


現在の山王社は桃山時代の建築とされ、大岩山内で最も古い建築と言われています。破損により、昭和五十二年に修復している。